「金」は万国共通の価値基準
『ゴールドラッシュ』
1848年のカルフォルニア州の砂金の発見を皮切りに1870年代まで世界中でブームが巻き起こります。
そしてこの歴史はのちに国際経済のフレームを変え、その発展に寄与する事になります。
国際取引において各国の紙幣はいわば”紙切れ”同然。
その価値を証明するものさしとして、万国共通の”金属”で取引が行われていました。
それが銀貨や銅貨です。
この2つは流通量が多く小口の取引に最適だったため、19世紀初頭まで国際取引に用いられていました。
しかし19世紀半ば、金と銀の立場は逆転します。
ゴールドラッシュによって希少とされた金の流通量が増えた事により、各国政府は貨幣に「金による裏付け」を認めたのです。
これが「金本位制」で各国の貨幣を”金何gに相当する”として証明するものです。
世界に先駆けてこの制度を取り入れたのがイギリスでした。
現在においては、先進国のほとんどが管理通貨制度に移行していますが、この金本位性が国際貿易の発展に一躍を担ったとも言えます。
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