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執筆者の写真株式会社 RAIN

金入門㊽ プラチナの長く地味な歴史

プラチナは金属界の苦労人?


工業用品としてのプラチナの価値が認められたのは、エコカー普及しだしたつい最近の事。

本当はレア中のレアな存在なのに、金属の中では控え目な印象を受けます。


歴史上で見てもプラチナは古くから人類と関わってきました。

しかしながら日の目を浴びるのはやはり近代に入ってからなのです。


プラチナは紀元前から宝飾品として使われてきました。

しかしながらその希少性から遺跡からの出土はわずか。


10世紀には南米で宝飾品として使われ、ヨーロッパに持ち込まれたのはやっと16世紀。

しかし使いこなせなかったため廃棄されてしまう、という悲しい過去があったほど(涙)


18世紀後半からフランス、スペインででプラチナ製の宝飾・装飾品が次々に作られ、ようやっと脚光を浴びるのです。


宝石商カルティエの「ガーランド・スタイル」で世界中で一躍注目を浴びる事になります。

ここでやっとスタープレイヤーの「仲間入り」を果たしたわけです。


本当は希少で敬われるべきなのに、控え目で健気なプラチナの存在に愛おしさを感じてしまいますね。




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