人生のうちで年号が変わるのはせいぜい2.3回。
年号が変わる度、時代の節目を重く感じますね。
ところが日本史上、1年に3回も年号が変わった年があるのです!
それは聖武天皇の時代、国を挙げての大プロジェクト「東大寺大仏」の鋳造が進められていました。
大仏には大量の金メッキが必要でしたが、ほとんど輸入に依存しており、これが造営担当者たちの悩みの種でした。
ところが陸奥国で砂金発見のニュースが飛び込みます。
陸奥から900両(13キロ)の金が献上されると大喜びした聖武天皇は年号を「天平」から「天平感宝」と改め、さらにまた「天平勝宝」と改めました。
金発見の功労者は飛び級の昇進や、無位からの貴族階級への授与など人生が大きく変わったと言われています。
大仏の造像には工事に260万人がかかわり、現在その価値は4657億に上ると言われています。
金の発見と大仏の完成は国命を賭けた一大事だったんですね。

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