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金入門⑳ 鉱石から金が取れるまで


南アフリカ-金採取の並々ならぬ苦労-





黄色くキラキラとした金の輝きは、いつの時代も人々の心を魅了します。

この金が取れるまで、どれだけの苦労があるか、皆さんご存知でしょうか?


莫大な費用をかけ、設備投資をすれば効率的に金を採取する事が出来ます。

しかし金の事業は『採算性』でその運営が左右されます。

他の回でもご紹介した通り、採算が合わず閉山した金山は数多に登るほどです。


今回は並々ならぬ苦労で金を採取している南アフリカのお話をします。


かつては金産出国トップを誇った南アフリカも、中国に抜かされて以来、その産出量を落としています。

南アフリカは元々、金鉱脈が豊富な土地でしたが、開発が進むにつれ資源が枯渇し、採算が合わないため産出量が減ってきているのです。


2020年の世界の金の産出量はガーナが6位、産出量は140tで1位の中国の半分以下まで落ち込んでいます。


南アフリカで取れる金は鉱石から取れる「山金」です。

ヨハネスブルグで取れる金は堆積岩の、石英質の丸石の、さらにセメントの役割を果たす砂の中に細かい粒子として存在しています。


採取の方法は以下の通りです。

​①鉱脈をダイナマイト粉砕、鉱石を採取 ②鉱石を粉砕機で粉末状にする ③粉末を水銀に付け合金にする ④合金を加熱。水銀が蒸発し、金が残る

※水銀は環境汚染の原因にもなり、直接金を精錬する方法もあるが、金の産出量と比べ溶鉱炉の設備費用がかかり採算が合わないため、この方式が取られている


ダイナマイトを使う時点で命懸けな印象を受けますが、さらに驚くべきは③の水銀です。


水銀は毒性もあって環境破壊の原因にもなるのですが、大規模な設備投資が不要なため、南アフリカではこの方法がいまだに取られているそうです。


あの美しい輝きの裏に、命を掛けた苦労があったのですね。



金の豆知識

 

・金は通常「自然金」と呼ばれる単体の鉱物として発見される。

・自然金:山金/砂金

・山金:鉱脈→多くは石英や炭酸塩の中に極小の粒子として存在

例)ヨハネスブルグの金山(南アフリカ)

 堆積岩→丸石(石英質)/珪砂/酸化鉄→丸石

 

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