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天然ピンクダイヤモンドの魅力

ピンクダイヤモンドという名前を聞いたことがありますか。通常、ダイヤモンドと言えば婚約指輪や結婚指輪のためというのが有名です。ひとくちにダイヤモンドと言っても無色からやや黄色みを帯びた色のものまであり、無色に近ければ近いほど価値が高いと言われています。しかし、なかには天然のままで美しい色を保つダイヤモンドがあり、色がついたダイヤモンドはファンシー・カラー・ダイヤモンドと呼ばれます。ファンシー・カラー・ダイヤモンドはその名の通り色がついたダイヤモンドですが、その色はブルー、イエロー、オレンジ、グリーン、レッド、パープル、バイオレットなど多彩で、おもにインド、ブラジル、南アフリカ産が名高いと言われます。さて、ファンシー・カラー・ダイヤモンドのなかでも希少価値が高いと言われるものが最初にお尋ねしたピンクダイヤモンドで、産地はオーストラリアの西オーストラリア州キンバリー地域東部に位置するアーガイル鉱山が特に有名です。


ピンクダイヤモンドは透明無色のダイヤモンドに比べると、産出量はわずか千分の一と言われるほど希少で、上質なピンクダイヤモンドはとても少ないのです。なぜこのダイヤモンドが特別にピンク色なのかといえば諸説ありますが、炭素結晶が成長し、地中深くで自然の放射線を偶然浴びたり、外部圧力が加わったりすることで内部にゆがみが起こり、光が通ることでピンク色に変わるという説が有力です。


世界4位のダイヤモンド生産国であるオーストラリアでは、日本国内の年間ダイヤモンド生産量のほとんどを占め、また世界全体の年間ダイヤモンド生産量の約11%を占めます。オーストラリアという国自体が、ダイヤモンド発掘におおいに貢献していますが、ダイヤモンドのなかでも特に、上記のピンクダイヤモンドの産出には、アーガイル鉱山の存在が欠かせません。ピンクダイヤモンドは、色相以、トーン、鮮やかさの要素で評価されますが、アーガイル鉱山産のピンクダイヤモンドはその美しさに特筆すべき特徴があるのです。そのいくつかの特徴として、ピンクの色相が濃く彩度が高い、0.1カラット、またはそれ以下の石がほとんど、紫外線下で約70%が青色蛍光を示す、窒素を多量に含むIa型のダイヤモンド(他産地のピンクダイヤモンドは不純物がほとんど含まれないlla型)という特徴が挙げられます。

 通常、ダイヤモンドはその色合い、蛍光性、インクルージョンから産地を予測できますが、ピンクダイヤモンドの産地鑑定はおこなわれていません。しかし、これまでの産出地の結果から、市場のピンクダイヤモンドの約9割がアーガイル鉱山と言われています。そして、残りの約1割の産出地はインド、ブラジル、ロシア、南アフリカ、タンザニア、レソト、アンゴラ、カナダなどと言われています。

アーガイル産とそれ以外のピンクダイヤモンドを比較してみると、アーガイル産でないピンクダイヤモンドには石目(カラット)が大きい反面、カラーが色落ちしたダイヤモンドが多く、ダイヤモンドの品質という点でアーガイル産に勝る産地はありません。アーガイル産は一定量が産出され、またその色合いがはっきりとした美しいピンク色であることが特徴というわけです。


このように、アーガイル鉱山では希少性の非常に高いピンクダイヤモンドが産出されており、世界全体のピンクダイヤモンド生産量の約90%を占めます。生産量がピークだった1994年には、世界全体の年間ダイヤモンド生産量の約40%を占める4200万カラット強のダイヤモンドを産出していました。たとえば2012年に採掘された「アーガイル・ピンク・ジュビリー」は12.76カラットの大きさを誇ります。また、2017年10月には1710万カラットのダイヤモンドが採鉱され、1984年にリオ・ティントが販売して以来もっとも高品質のファンシーカラーダイヤモンドが入札されました。たとえば、Argyle Everglow(アーガイル・エバーグロー)と名付けられた2.11カラットのファンシーレッド、1.14カラットのファンシーレッド、2.42カラットのファンシーパープルピンク、1.50カラットのファンシーディープピンク、0.91カラットのファンシーディープグレーバイオレットがあり、299ドルのダイヤモンド入りのブレスレットやペンダントなどが作られました。しかしながら、通常はそのほとんどが0.15カラット以下の小さいサイズで、1ctUP(カラットアップ)が年間10ピース前後しか採取できないのもピンクダイヤモンドの特徴です。このように、希少価値が高いものの、大きさは叶わず、それがピンクダイヤモンドの価値をますます高くしているゆえんです。

アーガイル鉱山で採掘される原石のなかで、宝石クオリティを持つダイヤモンドは約5%、そのうち、無色(30%)・ブラウン(50%)・グレイ(15%)・イエロー(8%)・ピンク(1%)・バイオレット(1%未満)です。つまり、ピンクダイヤモンドは10,000分の1の奇跡と言えるでしょう。


残念ながら、アーガイル鉱山は2020年11月3日に閉山されました。このことは、ピンクダイヤモンドの供給そのものが今後半永久的になくなったということになります。なぜなら、アーガイル鉱山産のダイヤモンドは世界のダイヤの11%、そのうちピンクダイヤモンドは95%以上だったからです。アーガイル鉱山と同様の量のピンクダイヤモンドが産出される鉱山はほとんどなく、アーガイル鉱山閉山後に期待がかけられている所はロシアのサハ共和国と言われています。たとえば2017年に発見されたピンクダイヤモンドは、原石の状態で27.85カラット、研磨後は14.83カラットで、Fancy Vivid Purple Pink判定で、2660万ドル(約28億円)の値がつきました。


しかしながら、これまでの5%の場所で、質の高いピンクダイヤモンドが発掘される可能性はゼロに近く、その可能性はきわめて低いと言えるでしょう。このため、今後ピンクダイヤモンドの価値はうなぎ上りになると予想されます。

さて、アーガイル鉱山で発掘されるダイヤモンドを所有しているリオ・ティントは、その開山開始から37年間、産出量と採算が見合わず、採掘コストが非常に高額で採算が取れないから、そして、鉱床が非常に深く、将来を見据えた採掘がこれ以上困難と発表しました。アーガイル鉱山は、今後埋め立てが行われ、その跡地の再利用、従業員への就業サポートをオーストラリア政府と連携しながらおこなっていくと思われます。


アーガイル鉱山では、100カラット前後のファンシーピンク、レッド、その他の鮮やかな色のダイヤモンドが産出されました。アーガイル鉱山を所有する鉱業・資源分野の多国籍企業グループ、リオ・ティント自体は価格を公表しませんが、業界ではカラット単価で100万ドル(約1億6000万円)以上の入札がふつうと言われています。  2020年までは、アーガイルピンクダイヤモンド社が努力して供給し、アーガイル鉱山以外のピンクダイヤモンドと差別化をおこないながらその価値を高めてきました。閉山にともない、2021年には約40年間開催されてきた恒例のアーガイル・ピンク・ダイヤモンド・テンダー(アーガイル鉱山の最高級の宝石コレクションを集めた招待客限定の販売会)も終了しました。今後は、天然のピンクダイヤモンドは、装飾用はもちろんのこと、その希少価値の視点から富裕層、投資家の資産運用として利用されるかもしれません。

 ところで、ピンクダイヤモンドとひとことで言っても、その種類はさまざまです。まず、採取したときから自然なピンク色である天然ピンクダイヤモンドと、人工的に色を入れたピンクダイヤモンドがあります。  天然ダイヤモンドと比較して、ラボで製造されるピンクダイヤモンドは、天然石とは違い価値が下がります。宝石学と宝飾品アート分野における企業や会社へ宝石教育を提供し貢献する非営利の宝石研究機関である米国宝石学会(GIA: Gemological Institute of

Americahttps://www.gia.edu/JP)の研究員は、現代の科学的技術をもってしても、天然ダイヤモンドを複製することはできないと断言します。  反して、天然ピンクダイヤモンドは、おもにアーガイル鉱山で採れ、アーガイルピンクダイヤモンド社が独自に開発した鑑定システムをもち、ダイヤモンドのカラーで等級が決定されます。カラーは、パープリッシュピンク(Purplish Pink)、ピンク(Pink)、ピンクロゼ(Pink Rose)、ピンクシャンパンまたはピンクシャンパーニュ(Pink Champagne)、バイオレットまたはブルーバイオレット(Blue Violet)、レッド(Red)があります。  アーガイルピンクダイヤモンド社以外のほかの色合いによる鑑定では、おもな種類として、Purplish Pink(紫がかったピンク)・Brownish Pink(茶色がかったピンク)・Orangish Pink(オレンジがかったピンク)の3種類に分類されます。どちらの分類方法でも、一般的には色が濃ければ濃いほどその希少性が高いと言われますが、色味によって価値が異なるので、特別に価値のあるPurplish Pink(紫がかったピンク)以外は、どのピンクダイヤモンドの価値が高いかは断定しにくいと言えます。  ピンクダイヤモンドは、その色味が濃く鮮やかであるほど価値が高く、一定以上の色合いを持った色はファンシーピンクと呼ばれ、ファンシーピンクカラーのなかでも色合いによって、ファンシーヴィヴィッド、ファンシーインテンス、ファンシーディープ、ファンシーダーク、ファンシー、ファンシーライトの6段階に分類されます。より鮮やかなファンシーヴィヴィッドのピンクダイヤモンドがもっとも価値があり、続いてファンシーインテンス、ファンシーディープと段階を踏んでグレードが下がります。  また、グレードの他にもカラットやクラリティによってピンクダイヤモンドの価値が変わります。ちなみに、これまでのピンクダイヤモンドとして有名なものに、「アーガイル・ピンク・ジュビリー」原石8ct、「グラフピンク」 24.78ct、「ピンクドリーム」 59.6ct, Fancy Vivid Pink、「ダルヤーイェ・ヌール」 182ctがあります。アーガイル鉱山産出のピンクダイヤは「蛍光性が青色」のものが多く、たとえば、ピンク、ブラックライト(紫外線)ではブルーになるという大自然の神秘は、アーガイル鉱山産の天然ピンクダイヤモンドでしか味わえないものでしょう。ピンクダイヤモンドの市場価値、需要が引き上がるのは、もはや時間の問題と言えるでしょう。クリスティーズなど世界の主要なオークションでは、単価として200万ドル(2億5千万円)以上になるピンクダイヤモンドもあり、それはピンクダイヤモンドの希少価値からそのように高価に取引をされるのです。  さて、ピンクダイヤモンドは、日本人の肌によく合う色とされ、そのため装飾品として日本では特に人気が高いです。また、ピンクダイヤモンドは、「カラーダイヤモンドの女王」の別名を持ち、近年もっとも女性の人気を集めるダイヤモンドとも言われています。ピンクダイヤモンドの宝石言葉は「完全無欠の愛」、それから「最終決定」「ゴール」の意味もあります。22


出典:

https://www.gia.edu/JP/gia-news-research-swan-song-argyle-pink-diamonds-close-hand

https://www.gia.edu/JP/gia-news-research/why-pink-diamonds-pink-gia-researchers-dive-deep-into-crystal-structure

https://www.hakusendo.com/blog/2020-12-06

https://www.iprimo.jp/columns/cc_1/column54.html

https://www.iprimo.jp/columns/cc_1/column223.html

https://www.iprimo.jp/columns/cc_2/column179.html

https://www.j-tano.com/SHOP/37747.html

https://www.kikinzokukaitori.jp/diamond/diamond_column/pink_diamond_value.html#a3_3

https://www.labios.jp/publics/index/65/

https://www.labios.jp/publics/index/73/

https://www.miraihoushoku-market.com/gem/7903/

https://www.resource.ashigaru.jp/mine/argyle.html

https://www.riotintojapan.com/pro

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