永遠の愛の証として、世界中の人々を魅了してきたダイヤモンド。 そのダイヤモンドの採掘できる鉱山が次々と閉山している現状であることは、あまり知られていません。
図1:ダイヤモンド鉱山の埋蔵量に関するデータ
図1は、 米カリフォルニアのコンサルティング会社 グローバル産業のリサーチを長年行っているFrost Sullivan社が調べた「ダイヤモンド鉱山の埋蔵量」に関するデータです。
このデータによると2015年までの上位34つの鉱山中、2030年時点で残っている会社が17つまで減少、これが2050年になると埋蔵している鉱山が8つまで減少していることが分かります。
図2:2050年までのダイヤモンド埋蔵量の変化に関するシナリオ
図2は、2050年までのダイヤモンド埋蔵量の変化に関するシナリオです。 上記データによると、現実的なシナリオ(赤線)においても、楽観的なシナリオ(青線)においても、ダイヤモンドの減少をまぬがれないことが一目瞭然です。
今私たちが目にしているダイヤモンドは、火山活動や地殻変動の動きで5000万年以前に地上に上がってきたものであり、今後採掘するには大規模な地殻変動でも起きない限り、極端に言えば、地下や海底に150kmほど穴をほって採掘するしか方法がないのが現状です。(現状の技術では、地下12kmまでしか掘ることができません)
ダイヤモンドは、永遠に採掘し続けることが不可能な限りある天然の資源。技術が進歩した現在でさえ、過酷な状況下で採掘せざるを得ない奇跡の石なのです。
採掘できる鉱山が限られている上、採掘がより深く難しい場所になればなるほどコストがかかり、それがダイヤモンドの価格上昇へと繋がっていることも事実です。
2030年には約半分の鉱山が閉山、2050年では85%の鉱山が閉山し、今からたった30年で1/4 程度へ減少することが明らかである今、ダイヤモンドは、価値が上がる可能性が非常に高い石であると言えるのではないでしょうか?
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