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コインモチーフについて調べたこと。


コイン・ジュエリーの歴史と意味

Part 1: コイン・ジュエリーの歴史

コイン・ジュエリーは、おそらくコインが歴史に登場すると同時に作られ始めたと考えられる。そのためコインそのものの歴史を知ることが、すなわちコイン・ジュエリーの歴史を知ることであると言っても過言ではない。

コインの歴史は大変古い。紀元前7世紀末に小アジアに建国された、リディア王国のギゲス王の下で使われ始めた「エレクトラ貨」が、世界最初のコインであると考えられている。その後すぐに周囲の国にコインの便利さが広まり、アケメネス朝ペルシャ、アテネなどのギリシャ各都市でコインが発行されるようになった。それが伝播し時代を経て、今日の世界中での貨幣の流通に至っている。

コイン・ジュエリーは、コインが歴史上に登場するとほぼ時を同じくして発生したと考えられる。戦争で手柄を立てた兵士に対し、その当時使われていたコインをメダルに作って与えたり、また他国へ旅をした者が、珍しいその国のコインを自国への土産として持ち帰り、ネックレスやリングに作ったであろうことは、容易に想像できる。それがコイン・ジュエリーの始まりだったのではないかと考えられている。

昔も今も、ジュエリーを身に付けることは「富」の「象徴」となり得る。しかしコインジュエリーの場合は、「富」そのものが材料として使われていることが、その大きな特徴となっている。その代表的な歴史的事実として、古代エジプトでは金銭的価値をダイレクトに表すコイン・ジュエリーが作られた。結婚に際し、女性はコインを使ったネックレスや頭飾り、ベルト等を持参金として実家から持たされた。実家が裕福であればあるほど、通貨価値の高いコインが使用され、またあしらわれたコインの個数が多いジュエリーが、嫁ぐ娘のために用意された。つまりコイン・ジュエリーが、それを身に付ける女性そのものの「価値」を表していたのである。

古代エジプトに由来するこのようなジュエリーのうち、何重にも連なるチェーンにたくさんのコインが下げられた、「胸飾り」と言ってもいいようなネックレスは、今日でも主に映画や舞台用の「コスチューム・ジュエリー」としてたやすく入手することができる。これは、何世紀にも渡る時間を経てもなお変わらぬ、コイン・ジュエリーの「強い魅力」を物語ってはいないだろうか。

事実コイン・ジュエリーは、ブームの波はあるとは言え、時代に関係なく常にその人気を保っている。美しいジュエリーとして身に付けるために購買する人はもちろん、自分の国のプライドを表すオブジェとして、また動物やスポーツ等、自分の興味や関心に沿うものとしてコレクションする人もいる。また「お守り」として身に付ける人も多いのが、コイン・ジュエリーの「人気の特徴」であると言えるだろう。

Part 2: コインの図柄・模様の歴史

コインの図柄や模様は、もともとは古代ギリシャ時代に、「政治的」な意味を伝達するために考案された。コインは価値のあるもので、耐久性があり、人の手から人の手へと渡って行く。新聞やメディアのなかった古代には、コインは政治的メッセージを広めるのに打ってつけの道具だったのである。このような「政治的」意味を持つ図柄が彫られた最初のコインは、ペルシャ戦争での勝利を記念するべくアテネで製造された。そのコインにはアテネのシンボルである「フクロウ」が刻まれているが、そのフクロウは見る人を直視するように描かれ、左右に大きく羽を広げ、オリーブの葉を掴んでいる。これは、「アテネは屈強で見事勝利を手に入れたが、平和を愛する都市でもある。」というメッセージを表しているのである。

ヘレニズム時代には、実在人物である国王の肖像画が刻まれるようになった。通常堂々としたポーズを取った威厳のある横顔で、その横には国王の名前が刻まれ、裏面は紋章などその国のシンボルとなる物の図柄が描かれていた。ここから、現在でもヨーロッパのコインに多い「肖像画」の図柄の歴史が始まったのである。

古代ローマでは、ローマ神話の神々がコインの図柄として多く使用されるようになった。しかしコインの持つ図柄というものが、それまでにない重要な意味を帯びるようになったのは、ジュリアス・シーザーが自分の肖像画を刻んだコインを発行した事実にある。古代ローマにおいては、現存する人物の肖像画が使われたのは、これが初めてであった。これは国を代表している現存の皇帝を「神格化」したことを意味し、それ以後の歴史一般に大きな影響を与えることになった。

これらいずれの時代・文化においても、コインは偽物との区別をはっきりさせるために、国の技術の粋を結集して作られている。そのため、その作りは非常に精巧である。またコインは単に物との交換のための道具ではなく、その国の国力を表す役目も担っているので、「繁栄」や「平和」などその国が目指すもののシンボルが、図柄として好んで使われる。またそれぞれの国の文化や時代を代表する図柄や模様をモチーフとする場合も多い。図柄や模様はそれが何であるにせよ、政府から国民へのメッセージとしての大きな意味を持っている。これもやはり、古代ギリシャに始まった、人々の手から手へ渡る「貨幣」の役割の重要さと意義を反映していると言える。

Part 3: コインの図柄・模様の意味

コインのもつ図柄・模様が、いかに歴史的に重要であるかについては上記で述べた。それに加えて、コインの図柄や模様の多様さ美しさも、特注すべき事実であることは否めない。そしてそれは、コイン・ジュエリーの大きな魅力のひとつになっている。その数多い図柄・模様の中から、自分の好みにピッタリ合ったものを選べる楽しさには、格別なものがあると言えよう。

コインの図柄・模様には、ヨーロッパでは歴史的・伝統的に神、国王・皇帝などが多い。また重要な行事や出来事の記念として発行されたものもあり、それを直接的又は象徴的に表す図柄が施されている。また肖像画、風景、動物などは、日本のコインにはない特徴的な図柄であると言える。

今日コイン・ジュエリーとして身に付けるためには、蝶や花や太陽などの様々な図柄を、世界中のコインから選ぶことができる。しかし常に需要が高いのは、「猫」と「フクロウ」の図柄である。「猫」は「自由」・「忍耐力」・「冒険心」のシンボルであり、「フクロウ」は「叡智」をあらわしていることを考えれば、これらの図柄は両方共、女性向のジュエリーにも男性向きのジュエリーにも作ることができるからだろうか。

「コインそのもの」としては、バルバドスの「10ドルコイン」がコレクターに最も人気が高い。これには三又の鉾を手にした「海神ネプチューン」が、見る者をはっとさせるような雄々しさで描かれている。しかし「ジュエリー」として世界中で一番人気があるコインは、デンマークの「クローネ」コインであると言われている。これは「クローネ」の表には繁栄・富・権力のシンボルである「王冠(クローネ)」、裏には幸福・愛情のシンボルである「ハート」が刻まれており、「幸せを呼ぶコイン」と呼ばれているためである。

コインに描かれている図柄や模様は、次に挙げるいくつかの例のように、何かの「シンボル(象徴)」である場合が多い。つまり図柄や模様は、単なるデザインにとどまらず、その背景に深い重要な意味が込められているのである。

馬蹄:「馬蹄」にはふたつの重要な意味がある。ひとつは「守護」で、これは古代ギリシャ人が、金属には「悪」を脅かし遠ざける力があると信じていたことに由来する。馬蹄も「鉄」で作られているため、この「守護」の力があるとされた。もうひとつの意味は「幸運」で、これは西洋文化では古代から「三日月」が幸運をもたらすと信じられ、そこから「三日月型」をしたもの、「U字型」をしたものも同様に、「幸運」のサインであるとされたためである。馬蹄は開いた部分を上にすると「U字型」であるため、この力を持っていると見なされた。「馬蹄」はこのふたつの意味を同時に持ち備えているので、「悪から身を守り、幸運を招く」ものとして、今日でも特に「お守り」的な意味を持つアクセサリーに好んで使われる。

バラ:バラはその美しさと香りの良さから、古今東西の文化の中で愛され、文学や芸術でも好んで使われて来た。「若さ」・「純粋さ」・「完璧さ」・「愛」・「再生」のシンボルであるほか、「人の感情を表現する花」として、「求愛」・「結婚」、ひいては「死」までも象徴する。特に赤いバラは「愛」と「美」とを表し、赤いバラの花を手渡したり、送ったりすることは、それだけで「愛」のメッセージになり得る。また赤いバラはキリストの血から生えたとすることから、「キリスト自身」を表すこともある。

中世の船:一般的に、「船」には「人生」・「幸福」・「正義・公正」のほか、「勝利」や「名誉」など前向きでポジティブな意味が込められている。しかし「中世の船」に限定した場合は、「中世クリスチャン」の信仰を反映している。キリストを船長(指揮者)とする船に乗り、「人生」という名の荒波を航海して、「天国」という名の「安全な港」にたどり着く、というキリスト教のエピソードを物語っている。

またコインに刻まれた「シンボリズム」とは少し趣が異なるが、アルファベットや星座も、ジュエリーによく使われているモチーフである。

アルファベット:アルファベットのジュエリーと言えば、名前のイニシャルの付いたジュエリーが最も一般的であろう。自分へのご褒美やプレゼントとして、自分のイニシャルを選ぶ場合が多いが、海外では自分の愛する人(恋人、配偶者、子供)のイニシャルを付ける人も多い。相手のイニシャルの入ったジュエリーをプレゼントにするのも、もちろんポピュラーである。

しかしアルファベットには、それぞれ固有の意味がある。例えば、A は「ナンバーワン」、B は「勇気」、E は「明るさ」、H は「まごころ」などである。「自分らしい生き方」が見つかったら、その意味とイメージでアルファベットのジュエリーを選び身に付けるのも、粋な楽しみ方ではないだろうか。

星座:何千年もの昔から、太陽・月・星の動きは、人の人生に大きな影響を与えると信じられていた。星の動きに神の業を見た昔人は、星座のひとつひとつに神話を作り、星に願いを掛けた。そのようなパワーを持つ星座のモチーフのジュエリーを身に付けると、運気がアップすると信じられている。自分の進む道や自分らしさを意識することができるようになり、チャンスを引き寄せられるからである。「お守りジュエリー」として、星座のジュエリーを身に付ける人は多い。

Part 4: 海外でのコイン・ジュエリーの受け入れられ方と人気

海外では、コイン・ジュエリーが定番のアクセサリーとして、常に人気を保っているように見受けられる。これはおそらく、「貨幣損傷取締法」によって流通貨幣を加工することが法的に禁止されている日本と違い、海外ではそのような規制が少ないという事実が、大きなサポート力になっていると思われる。コインをジュエリーに加工することにためらいがなく、市場にも大手を振って出回ることができるので、コイン・ジュエリーは人々にとって馴染み深いものなっているのである。自分の生まれた年と同じ製造年のコインをジュエリーに選ぶ人も多い。

そのようなバックグラウンドに加えて、アメリカでは1960年代にヒッピー達が、製作方法を改良し、独自のアート作品のひとつとしてコイン・ジュエリーを作り世に送り出したので、その影響も人気を推進する一因になったと思われる。その後コイン・ジュエリーは1980年代にも大きな流行を見、今日またリバイバルの傾向を見せている。

時代を超えても変わらないコイン・ジュエリーの魅力の特徴は、枚挙にいとまがない。「歴史的ロマン」を感じさせる「知的な雰囲気」、見知らぬ国から来たコインの持つ「ファンタジー的要素」。コインの歴史の長さを反映する「レトロでありながら現代的」という意外な両面性。深い意味を持ちながら、「どんなジュエリーとも相性が良い」という、「意外」な「合わせやすさ」。男性でも女性でもカジュアルに身に付けやすく、従って「ペア」で付けられるという2倍の魅力もある。

コイン・ジュエリーは他でもない、お金そのものを使っているので、「金運」をもたらすアイテムとしても注目され、人気を呼んでいる。その「金運」から発展して、「幸運」や「開運」を引き寄せるとも言われており、自分自身を励ましたい時は勿論、相手を元気づけたい時のプレゼントにも最適である。

またコイン・ジュエリーをお守り代わりにする人も多い。実際に使われ、時代を経て来たというコインの「存在感」から、現代社会で生活する不安への「お守り」としての意味合いも強い。特にCOVID-19に禍された現在では、疫病・災害を遠ざける意味で身に着けるため、購入する人も多いのが、一風変わった昨今の「売れ行き」の「特徴」であると言えるだろうか。

このリサーチのために役立った英文資料は、次の通りである。

https://www.streetdirectory.com/travel_guide/61954/jewelry/coin_jewelry_history.html

https://gallerybyzantium.com/product-category/jewelry/coin-jewelry/

https://johnbmcnamara.com/ancient-coin-jewelry/

https:///www.lostgalleon.com/hitory.php

参考文献:

Phillips, Clare. Jewelry: From Antiquity to the Present (World of Art). Thames & Hudson, 1996.

Price, Judith. Masterpieces of Ancient Jewelry. Echo Point Books & Media.

Tait, Hugh. 7000 years of Jewelry. Firefly Books, 2008.

Volandes, Stellene. Jewels That Made History. Rizzoli, 2020.

1.コインモチーフの意味


コインネックレスは非常にチャーミングで親しみやすいモチーフであることが特徴です。コインの持つデザインが過去の古き時代の歴史にノスタルジックな想いを馳せさせたり、時には幸運のお守りとして信奉されたり、愛情表現の賜として愛する者への気持ちを運んできました。


しかし、そのコインモチーフのアクセサリーには一体どのような意味があるのでしょうか?コインネックレスは私たちの歴史の中で常に身につけたものへの幸運がもたらせるものとして信じられてきました。殆どのコインネックレスは金と銀が素材となって作られていますが、時間にとらわれないジュエリーとして毎日身につけることが出来、身につける者の幸運と富、繁栄をもたらすものとして信じられてきました。


しかし、それだけでなく、全てのコインモチーフのアクセサリーには更に深い意味があります。1600年代までに遡ると人々は愛する者に意味のある贈り物としてまさに愛の証のコインを贈りました。第一次、第二次世界大戦中には兵士たちは故郷で帰りを待つ彼女、妻、母、妹へコインネックレスを送ることで家族は常に離れた兵士を思い出していました。このこともコインモチーフが非常にセンチメンタルでパーソナルなアイテムであったことを象徴しています。


コインモチーフは古代ギリシャでも重要な位置を占めており、コインにはパワフルな感情や気持ちを表す女神や神様が刻まれていました。女神アテナは戦争と富を表すギリシャ神話の女神であり、身につける者には勇気と叡智を授け、愛と美の女神ヴィーナスのモチーフを身につける者には愛する人への素晴らしい贈り物として愛するものの美と愛を祝福しました。


長い歴史の中で、コインモチーフは愛の証や幸運や新たな環境への順応として、沢山の想いの籠ったメッセージが刻まれ、身につける人の気持ちに寄り添った重要なものなのです。


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出典URL:

What Does A Coin Necklace Mean?(Detailed Answer)

2.古代のコインとクロスモチーフ


世界で最初に硬貨(コイン)が使われたのはいつかは今の所正確にはわかっていませんが、硬貨について書かれた最も古い歴史と言われるのは、今から4500年前の古代メソポタミアのものになります。メソポタミアはティグリス川とユーフラテス川に挟まれた地域で現在のイラク南部です。また紀元前14世紀ごろに描かれたエジプトの壁画にも金属の重さを図る天秤が描かれていたそうです。


現在発見されている硬貨の中で一番古いのは紀元前7世紀にリディア王国という国(現在のトルコ西部)で作られた「エクトラム硬貨」と呼ばれる硬貨です。表面にはリディア王の紋章であるライオンの絵柄とその硬貨の重さが刻印されていました。リディアの硬貨の大きな特徴はあらかじめ金属の重さを測り価値を系統だてて作られたことにより取引の際に重さを図る必要がなくなり便利になった点です。この硬貨作りのアイデアはやがてギリシャ、ローマへと広がっていきました。


古代からコインに用いられてきた十字架はキリスト教の最もわかりやすいシンボルとして1,600年以上の長期にわたり知られています。キリストが亡くなった数百年前の話ではなく、エルサレムでキリストは何千人もの非ローマ人の1人として紀元前30年ごろに十字架で悍ましくも処刑されたという説もあります。


十字架以前に最も古くコインに刻まれたキリスト教の象徴はギリシャ文字のX(カイ)とP(ロー)を重ねられたものでカイ・ローは『善』すなわち『良いこと』をほのめかしているとも言われています。なのでMerry X’masというのは決してキリストを排除したものではなく、ギリシャ語だったのですね。


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世界で最初の硬貨


Christianity and Christian Symbols Appear on Ancient Coins


X is for Christ


Xmas


3.コインモチーフの人気


コインモチーフはいつの時代も人気で米国のアイドルのヴァネッサ・ハジェンズ、女優・映画監督のオリヴィア・ワイルド、女優のチャーリーズ・セロンなどによって身につけられています。


中でもKA GOLD JEWELRYというイスラエルのデイヴィッド・ワイズマンによってデザインされた古代ローマのジュエリーが人気でカバラ、神聖幾何学、エジプトの叡智、ユダヤの伝統、チベット密教や他の聖なる概念にインスパイアされた商品が世界中で人気です。


他にはaweというジュエリーブランドではギリシャの女神のフロディーテ、アルテミス、アテナ、デメテル、ヘカテー、ヘラ、メドゥーサ、ニュクス、ペルセポネ、セレーネがモチーフになったコインジュエリーが販売されており、それぞれの女神がコインの円形の中に美しく表現されています。


最近ではピーターラビット、ハローキティ、ミッフィー、くまモン、ミッキーのようなキャラクターが刻まれたコインペンダントトップ、ユニコーン、ガネーシャなどの動物からブランド名が刻まれたり、誕生花が刻まれたものまで時代に応じてさまざまなデザインのものが増えています。


また、金やアンティークコインはビットコインと同じく投資価値のあるものとして注目されて続けているといった観点からも今後もコインモチーフを購入する人は増えていくでしょう。


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Celebrities Love Coin-Inspired Charm Necklaces!


KA GOLD JEWELRY


awe


ビットコインと株式投資の違い


4.. 馬蹄のモチーフとその迷信3選


馬蹄のシンボルは昨今、凄く人気のアイテムの1つとして、幸運のシンボルやお守りとして身につけられています。馬蹄には鍛冶屋が悪魔と戦ったとされる遥か昔から様々な迷信があります。どのような迷信があるのでしょうか?


1.厄除け


中世の人々の間では馬や馬蹄は悪霊や魔女たちにより恐れられていると信じられてきました。馬蹄は鉄で出来ているため、耐炎性があるからです。実際に魔女が生還することを避けるために魔女と疑われた人物の棺の蓋には馬蹄が打ち付けられるなど馬蹄のスピリチュアルな側面を強めていきました。


2.悪夢を避ける


他の伝説は悪魔と鍛冶屋に関連する話です。馬蹄のジュエリーを身につけることで厄を払い、悪夢を避けたと言われます。そして悪魔は鍛冶屋に自らの蹄に馬蹄をつけてくれと頼みます。鍛冶屋が言われた通りにすると、悪魔は痛さにもがき苦しみました。そして、悪魔は鍛冶屋に馬蹄を外してくれと頼みますが、賢い鍛冶屋は馬蹄が飾ってある家には2度と入らないように誓うことを条件に承諾したのです。


3.幸運をもたらす

馬蹄の飾り方には2つの流派があります。右上に吊ることで幸運が入ってくるので馬蹄が幸運のチャームとして用いられると言う考え方と、もう1つは馬蹄を逆さに吊る下げることで近くのいる人全員に対して幸運が注がれていくと言う考え方です。いかなる理由であれ、馬蹄をモチーフにしたジュエリーを身につける目的は1つ。『幸運があなたの近くにある』ということです。


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Meaning of Horseshoe Jewelry


5. 中世の船 ~ロングシップとヴァイキングの生活について~


日本史で言う鎌倉時代や室町時代にあたるヨーロッパの中世にはローマ帝国が衰退し、ヨーロッパ人による大規模な航海が行わました。中世に作られた船や帆の設計やデザインは多岐に渡り、様々なモチーフとして今も残されています。その中でも有名なのが大航海時代にはスカンジナヴィアの優れた航海者であるヴァイキング達により建造・使用されたロングシップという船です。


ロングシップは突然史上に登場したのではなく、数百年かけられて開発されました。考古学者が発見したロングシップにまつわる石碑や遺物からは北欧神話に由来する魔術のシンボルであるルーン文字の彫り物も多数見つかっており、そこには愛する者へ向けた詩、戦いについての詩または命を落とした者への追悼や友情など多くが描かれている興味深いものです。


初期に発見されたロングシップは紀元前300年ごろに5枚のライム材の厚板を使って造られたと推定されている、デンマークのアルス島で発見された艇長13メートルのヨートスブレングというものです。その後更に改良され、二ュダム船という艇長23メートルの更に改良された船がノルウェーのクバルスンで発見されています。


更に815-820年頃造られたとされるノルウェーで発見されたオーセベリ船は更なる進化を遂げました。その進化の特徴は埋め込み式のマストとマスト周辺を強化するマスト・パートナーという枠組みにあります。おーせべり船の艇長は21.5メートル、船幅5メートルで総重量は11トンとなっており、


ロングシップは軽く、曲線と薄巻きに巻いた先端の形状が美しく、強度があり、安定していて操縦性が良く、木材で出来ていることが特徴です。特にノルウェーのオスロにあるヴァイキング船美術館の展示品であるゴクスタ船は全長24メートルに幅5メートルあるもので、よろい張り製で大部分がオーク材を使い組み立てられていますが、32人の漕ぎ手が乗船できる設計となっており、1海里に12ノットを超える速度で船を前進させられます。


オスロ市ヒグドイ地区にあるヴァイキング美術館ではオーセベリ船だけではなく、共に発掘された多くの副葬品が展示されており、布やタペストリー木製の収納箱、ベッドの柱や木製の4輪車などヴァイキング文化の証とも言える品物が多数展示されており、現在はリノヴェーションのための休業を余儀なくされているが、2025/2026年に予定されている開館が楽しみです。


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大航海時代

https://ja.wikipedia.org/wiki/大航海時代


中世の船について

https://naval-encyclopedia.com/medieval-ships.php


ロングシップ

https://ja.wikipedia.org/wiki/ロングシップ


ルーンガルドゥル

https://market.japanvikings.com/items/40449826


ルーン文字

https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=3297


ルーン石碑

https://ja.wikipedia.org/wiki/ルーン石碑


rune poem

https://en.wikipedia.org/wiki/Rune_poem


viking poets

https://sonsofvikings.com/blogs/history/viking-poets


The ships on the rune stones: Vikingeskibsmuseeet i Roskilde

https://www.vikingeskibsmuseet.dk/en/professions/education/the-longships/picture-sources/the-ships-on-the-rune-stones


The stunning viking rune stone of scandinavia


6. 星座の歴史


星座のことを英語ではCONSTALLATION(コンスタレーション)と言います。ラテン語でCOは『共に』、STELLAは『星』、CONSTALLATIONは『星の集まり=星座』を意味します。宙を見上げると何億もの星の中から様々な星座を見つけることが出来ます。ギリシャ神話の神様を主軸に生き物や動物など私たちの天はギザのヒエログリフに至るまで膨大な神秘的な話を伝えようとしているのです。


星座の由来とその推移はギリシャ文化と密に関連しています。その中でも漁師オリオンは蠍と遭遇しました。蠍から逃げる為に彼は海に飛び込んだのです。そしてギリシャ人はオリオンは11月から3月にかけて見られる星座と位置づけたので逆に蠍座が見える時期にオリオン座は見られないのです。


私たちが日々、宙に見ている星座は1年を通じて常に移動しています。なぜそのようなことが起こるのでしょうか!?地球は北極と南極を結ぶ軸の周りを1日に1回自転しています。そうして、地球上には昼と夜が交互に訪れ、東で日が沈めば西に陽が昇り、西で火が沈めば東で陽が昇るのです。地球はそうして太陽の周りを公転しながら、夜になると星座が見えるようになっています。太陽もまた宙の別の位置で見えることでしょう。


IAU(International Astoronomical Union/国際天文学連合)によると、88種類の星座が見られるそうです。うち12星座が水瓶座、魚座、牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座の『黄道十二星』と呼び、地球から見た太陽の方向を天球上に印をつけて1年分つないで出来た天球上の「黄道」という円の上に並ぶ星座を指しています。


星座とは太陽との密接な関係を表し、古代バビロニアの天文学者はそのことを重要視していました。これから、宇宙の星座を観るときは是非、ギリシャ神話の本を参照してみましょう。私たちの見上げる天国には英雄の神話や悲劇の伝説によって繰り広げてきた様々なストーリーが存在するのです。


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The Universe: The Constallations History


黄道十二星座


7.アルファベットの意味


アルファベットとは一連の文字または1つ以上の字が並べられたもの、文章を書く為の合図または記号の機能を指していますが、ギリシャ語でアルファベットはアルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、エプシロン、ゼータ・・・と続きます。すなわち、ギリシャ文字のアルファベットの1番最初の「α(アルファ)」と2番目の「β(ベータ)」を足した言葉が「アルファベット」になります。


アルファベットのA-Zの26文字にはそれぞれの意味があります。Aは意図、目的、可能性、数字の1、Bは耐える、外にはじく、Cは近づく、集まる、Dは力が中心に集まる、気温が下がる、Eは合わせる、囲い、Fは軽い、速い、先の、Gは進む、握る、素晴らしいもの、Hはものすごい力でくっつく、熱、高いもの、Iはぴったり合わせる、分ける、Jは力で圧する、勢いよく外に放つ、Kは力で守る、刃をむける、Lは伸びる、速く、Mは数が増える、Nは回転する、変わる、ゼロ、Oは目的、外に、Pは突起状の、前に、Qは圧する、素早く動く、Rは回転する、正しい力、Sは進める、見て分ける、Tは立てようとする、止める、Uは足りない、補う、Vはものすごい力を加える、正当性、Wは曲げる、苦労、Xは固定する、放つ、Yはまだ達していない、未熟の、Zは惑わす、固定する


どれも非常に意味深で組み合わせて考えることでそのイニシャルの背景の意味がわかってきて名前などに込められた深い意味すらも探ってみることができるかもしれません。


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アルファベットの意味


アルファベットAからZそれぞれの意味+イメージ


8. 薔薇とその意味


薔薇の歴史は古く、地球上に現れたのは紀元前5000年頃のメソポタミア文明からだと言われている。英雄ギルガメッシュを描いた『ギルガメッシュ叙事詩』には「薔薇は永遠の命」と記されている。そしてギルガメッシュを誘惑するバビロニアの女神、おそらくイシュタルとされている像がパリのルーブル美術館に所蔵されている。『花を嗅ぐ女神』と題されたレリーフの中の女神の右手には一輪の花を持ち、恭しく左手を添えている。


ギリシャ神話に登場する女神アフロディーテは紺碧の海に沸き立つ白い水泡から誕生したとされる美と愛の女神。ボッティチェリをはじめとする無数の芸術家たちがその美しさを絵画や彫刻によって表現した。アフロディーテは生まれる西風の神ゼヒュロスによりキプロスまで運ばれ、そこでアフロディーテは女神達に飾り立てられオリンポスの神々のところへ連れて行かれた。その時神々は薔薇の花を想像し、日の神である彼女の誕生を祝ったそうだ。


クレオパトラもまた、薔薇好きとして有名であり、 古代エジプトは香料が金・銀・宝石以上に高価なものであったらしいが、現在のように抽出方法が確立しておらず、とても貴重なものであった。才女クレオパトラはこの香料産業を利用し、他国との貿易も盛んに行い、毎日、バラ風呂に浸かり、寝室にはバラの花を敷き詰めていたと言われている。


薔薇は最も愛とロマンスに関係している花である。薔薇には「秘密」または「機密性」という意味も含まれる。「薔薇のもとで内密に」というSub Rosaという言葉の由来は古代ローマに遡る。部屋に吊るされたり、天井に描かれた薔薇の花には、そこで買わされた会話の内容が守秘義務として守られることを意味したそうです。格言の全文の”Sint vera vel ficta, taceantur sub rosa dicta.”には「それが真実であれ虚偽であれ、薔薇の下で買わされた言葉は一言も口外してはならない」の意味がある。


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Rose Meaning


薔薇の起源と歴史


薔薇の歴史


memento by diptyque paris


9. プロポーズ


プロポーズとは英語で『提案』のことを意味しますが、日本では主に男性が女性に結婚を申し込むことを指します。多様性のありかたが問われる昨今では女性から逆プロポーズをされる方、プロポーズされたい方、プロポーズをするのでも待つのでもなく、お互いにプロポーズをしていくという3つの選択肢があります。皆さん、ご自身にあったプロポーズで幸せを掴み取って行きましょう!


先ずは、逆プロポーズをされた方の女性からのアプローチの仕方についてです。逆ポロポーズをされた方の割合は年々増え続けています。なんと、近年のゼクシィの調査では女子のプロポーズ経験者は29%!それでもまだまだ全体で見ると少数派。受け身体質な女性的な目線で見ると「自分から男性にプロポーズだなんて引かれてしまうのでは?」と思いがち。しかし!男性に「逆ポロポーズはありえますか?」と調べられた調査ではなんと「あり」が90%近い高確率な結果に。あなたの彼氏さんもプロポーズを待っているのでは!?善は急げ!!


次に、プロポーズをされた女性の特徴として本能的に『甘え上手』というのがあります。男性から見て「可愛いな」「守ってあげたいな」と思われるのがこのタイプです。他には甘え上手とは真逆の『物凄く頑張り屋さん』な女性を見て「自分が支えてあげたい」「癒しになりたい」と思われるタイプ。またタイミングとしては周りの男性の友達が結婚し出すことや、彼女が突如モテ始めて「早くしないと婚期を逃してしまう」「彼女が他の男に取られてしまう」等の焦りが芽生えた時のようです。


最後に、2人でプロポーズを掴み取ったカップルはお互いに将来や人生について話し合える仲になっていたという特徴が挙げられます。例えば男女が若い場合は結婚後の生活の仕方、金銭感覚や子供と子育ての環境などです。また、晩婚の方の場合は双方のご両親やお互いの老後についても見据えて話し合っていく必要があります。結婚してからやはり違ったと大幅なズレが生じないためにも早い段階から常にお互いの心中を話し合い、双方が精神的に自立出来ていることが条件です。


以上のようにプロポーズは1人で行うことではなく、双方で自分と相手のお互いの未来についてじっくり話し合い、生み出していく2人のための人生設計の「提案」になります。どのようなプロポーズの仕方になったとしてもプロポーズが上手くいき、皆様の人生が幸せで豊かになるものであることを願っています。


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【成婚者が教える】逆プロポーズはしてもいいのか問題

https://eternal-toyota.com/2021/05/18/【成婚者が教える】逆プロポーズはしてもいいの/


うまくいった?女子からの逆ポロポーズ


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脱・プロポーズ待ち!ふたりで結婚に踏み出すための3つのポイント


10. 聖母マリアとその奇跡


近年女性に人気のアイテムに『奇跡のメダイ』があります。フランスのパリ7区にあるカトリック教会の修道士のカトリーヌ・ラブレさんが1830年11月27日に赤ちゃんの声で目を覚まし、聖母マリアを目撃されました。その時の聖母マリアを元にイメージをデザインされたペンダントのチャームとなるメダルが『奇跡のメダイ』です。カトリーヌは「それを身につける人は大きな恩恵を受けるでしょう」との御掲示を受けました。


楕円形の形をしたメダルの表には両手を広げ、手の指輪からは光線が四方に向かい輝く聖母マリア像が描かれています。この光線は、人々へのお恵みを示しています。また足元には悪霊である蛇が踏みつけられ、その下には聖母マリアご出現の年である『1830』、ご聖母マリア像の周囲には”O Marie, conçue sans péché, priez pour nous qui avons recours à Vous.”日本語で「嗚呼、罪汚れなきままにご懐妊されたマリアよ、私達の御心に寄り添い祈り給え」と刻印されています。


裏面には私達の身代わりとして十字架にかけられたキリストを象徴する『十字架』、聖母マリアの頭文字『M』、「汚れなき」「無原罪」を表す「Immaculata」の頭文字『I』、荊と棘で傷ついたイエスの御心と人々の為に御子を犠牲とされ、剣で貫かれた聖母マリアの御心を表す『2つのハート』が描かれ、周囲を取り囲むように使徒を表す12の星が描かれています。


また、聖母マリアはイタリアではペストを救ったと言われ、ヴェネツィアにあるカトリック教会のサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂という美しい教会に祀られ、深く信仰されています。海外旅行に行くことが困難な今日この頃ですが、メダイを通じて遠いパリやヴェネツィアに想いを馳せ、聖母マリアの慈悲深い愛情をメダイのモチーフを通じて感じてみてはいかがでしょうか?


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マリアメダイについて

https://www.fig-j.com/【奇跡を呼ぶ?】不思議のメダイってどんなもの/


https://ja.wikipedia.org/wiki/不思議のメダイ


https://ja.wikipedia.org/wiki/聖母マリアの汚れなきみ心




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