錬金術は”肉体”をも変える?
中世ヨーロッパで興隆を極めた『錬金術』。
その起源は古代エジプトやギリシアと言われています。
錬金術は狭義には「科学的な手法を用いて非金属から金属を精錬する」研究とされています。
しかし広義には「様々な物質や人間の肉体や魂をも対象としてそれらをより完全な存在に錬成する試み」ともされています。
それを見事に体現しているのが「最後の錬金術師フルカネッリ」の伝説です。
フルカネッリは20世紀パリの錬金術師で数々の謎に包まれたエピソードがあります。
まず彼は著書『大聖堂の秘密』で中世のゴシック建築には錬金術の奥義を伝える暗号が潜んでいると唱えました。
そして何よりミステリアスなのがこの後のお話です。
センセーショナルな書籍を出版した後、彼は忽然と世の中から姿を消してしまうのです。
失踪から30年後、フルカネッリの弟子カンスリエが若返ったとされる本人と再会します。
さらにその数日後、カンスリエは今度は女性の姿に変わったフルカネッリを目撃するのです!
また化学エンジニアで『神秘学大全』の著者ジャック・ベルジェが奇妙な証言を残しています。
「ガス会社の実験室で出会った男性が核の悪用で滅んだ歴史について語っていた。 そして数年後に日本への原爆投下が起こった。
あの不思議な男性こそフルカネッリだったのではないか?」と。
果たして錬金術は人の肉体をも超えるのでしょうか?
錬金術史上で最後の、謎に包まれたお話でした。
ーフルカネッリー ・20世紀パリの錬金術師 彼は著書『大聖堂の秘密』 中世のゴシック建築には錬金術の奥義を伝える暗号が潜んでいると唱える。 『賢者の邸宅』 ・自らの姿も変成させる不思議なエピソード →失踪の30年後若返った本人に弟子が再会 →数日後、女性の姿に変わった本人が目撃 →化学エンジニアで『神秘学大全』の著者ジャック・ベルジェがガス会社の実験室で出会った不思議な男性(核の悪用で滅んだ歴史を語り数年後に日本への原爆投下が起こる) |
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